健康・医療 「第三者機関の信ぴょう性?」 (2014-07-08)
結果が出てからの武田の作為的戦略。
有利な結果を引き出すため、統計解析担当者に対して追加解析を繰り返し要求した。
極め付きは、「糖尿病の解析」だ。
当初は「有意差なし」の結果だったが、
糖尿病新規発症の定義を変更した追加解析を行うよう担当者に依頼し、
ブロプレスに有利な結果を引き出すことに成功した。
研究成果の発表段階においても、
武田は学会発表用のスライドの作成に関与し、一部のスライド内容の修正を提案。
また、慢性腎臓病のサブ解析論文をめぐっては、発表阻止や内容修正について社内協議を行っている。
法律事務所の顧客リストに/////////////////武田の米子会社
ここまで武田の不適切な関与を列挙した報告書だが、
誇大広告疑惑については「薬事法違反に該当しない」とあっさり結論付けている。
その理由は、
(1)データ改ざんの事実は確認されなかった、
(2)医師に誤認させるものとまではいえないと考えたというものだ。
論文で削除されたグラフの一部は、
「ゴールデン・クロス」という煽り文句と共に広告で使われ続けた。
ゴールデン・クロスはブロプレスを長く使うと有効性があることを強調する表現で、
これを誰が提案したかは未解明のまま。
学会発表と広告ではグラフに「若干のずれ」があることも判明したが、
作成に関与した社員が「記憶にない」と答えたため、調査では意図的な改ざんだと断定しなかった。
もっとも、
試験の過程で患者2人に重篤な副作用が発生したという情報を入手しながら、
国に報告しなかったことが判明しており、これは薬事法違反が疑われる。
調査したジョーンズ・デイ法律事務所のクライアントには
武田の米国子会社の名前がホームページにはっきりと記載されている。
第三者機関の立場を取っているが、身内の側面は否めない。
CASE-Jへの関与は認めるが、法律違反は勘弁してほしい。
疑惑調査にも、このような武田の働き掛けの有無を勘繰られてしまうようでは、信頼回復は遠い。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之)
健康・医療 人間ドック学会側の診断基準を、 報道側が誤った報道をした結果! (2014-07-08)
桑島理事長は
「新基準値をめぐる誤った報道は、根拠なく『自分は大丈夫』と考え、
健診で異常を指摘されても治療しようとしない中高年の健康過信を助長する可能性がある。
予防医学の視点から科学的根拠に基づいた正確な報道をしてほしい」と訴えている。
人間ドック学会は今月、理事会を開き、新基準値を今後、健診にどのように生かすか検討する。
■高血圧・動脈硬化の2学会も見解
新基準値の報道をめぐっては、2学会が次のような見解を発表している。
日本高血圧学会
「高血圧の判定基準は140/90以上。
血圧が高くなるほど脳卒中や心筋梗塞などの罹患(りかん)リスクや死亡リスクが高くなり、
高血圧を治療することで心血管病の発症は減ることが確認されている」
日本動脈硬化学会
「高LDL(悪玉)コレステロール血症の診断基準値140以上などの設定は
ただちに薬物治療が必要なことを意味しているわけではなく、生活習慣の改善が必要な数値」
トピックス コンビニに健診車が巡回 (2014-07-07)
コンビニ健診は大手コンビニのローソンと提携し、
市内のローソン6店舗の駐車場に市の健診車が巡回して計12回実施。
医師と看護師が身体計測、血液検査、血圧測定、尿検査、診察を行った。
尼崎市内在住、在勤で16歳以上の国民健康保険の加入者が対象。
市から指定ゴミ袋、
ローソンから糖質やカロリーを抑えた「ブランパン」がプレゼントされる特典
をつけて受診を呼びかけたところ、16~82歳の248人が受診した。
費用は年齢によって異なり、
無料から千円。受診者には後日、結果説明会を開き、直接保健指導を行った。
受診者の年齢別では、
16~39歳が全体の50・2%を占めた。
市が公共施設などで実施している通常の集団健診では、
同世代の割合は12・3%で、受診状況に大きな違いが表れた。
トピックス MINIスーパーレッジェラ「ビジョン」。 (2014-07-06)
MINIがイタリアのコーチビルダー(ボディを作る会社)と組んで作りあげたMINIスーパーレッジェラ「ビジョン」。2人乗りのフルオープンボディを持つスポーティなスタイリングが特徴だ。「イタリアのスタイリングとクラフツマンシップを活かした、英国のエレガントなロードスター」と、MINIのデザインも傘下におさめるBMWグループデザイン統括のアドリアン・ファン・ホンドンクは要約する。
これを手に入れたら週末が楽しくなりそうなMINIスーパーレッジェラ「ビジョン」。この名前にピンとくるのはかなりのクルマ好きだ。スーパーレッジェラとは、ミラノで1920年代にビジネスを開始したカロッツェリア・ツーリングが特許をもつボディ製法のことだからだ。「超軽量」という意味は、細い鋼管で組んだボディの外側を薄いアルミニウムで覆う独自の製法から来ている。
健康・医療 「武田の方のことの発端!」 (2014-07-05)
■医薬品トップ企業の誇大広告を暴いたNHK報道
医薬品最大手の武田薬品工業が、
14年間での売上が1兆4000億円余りに上る高血圧治療薬「ブロプレス」に関する
「重大な犯罪」、
そして、医薬品メーカーとしてのコンプライアンスの根幹に関わる「重大な不祥事」に直面している。
同社のトップ長谷川閑史氏は、
経済同友会の代表幹事、日本製薬工業協会会長を務める財界のリーダーであり、
政府の産業競争力会議の民間議員として、安倍政権にとっても重要な地位にある。
そういう日本の財界のトップ企業を追い詰める報道を行ったのが、
籾井会長の失言問題によって公共放送としての組織のガバナンスの根幹が問われているNHKの報道班だ。
2月27日の午後6時のニュースで、
「大手製薬会社、武田薬品工業が販売する高血圧の治療薬が、
狭心症などの発症をどのくらい抑えられるのか調べた大規模臨床研究のデータが、
薬の宣伝広告に使われた際、
一部、病気を発症するリスクが低くなるよう変わっていたことがわかりました。」などと
報じたのに続いて、
翌28日の午後6時、7時のニュースでは、
「ほかの製薬会社の薬と比べた臨床研究の結果を、平成18年ごろ、薬の宣伝広告に使った際、
一部、病気の発症を抑える効果が高くなるようデータが書き換わり、
研究の結果と異なるグラフが作られていたものです。
さらに広告では、複数の専門家がこのグラフの意味を解説する形で、
ブロプレスをより長期に使うと、
狭心症などになる割合が減っていくなどと、
臨床研究の結果と異なる宣伝をしていたことが新たに分かりました。」と報じた。
決定的なのは、28日のニュースで、
「臨床研究結果の解説をしていた1人で、
臨床研究を行ったチームの代表者だった猿田享男慶応大学名誉教授が、
NHKの取材に対し、
『広告の記事内容は誤りで、事前にチェックすべきだった。』と話しています。」と、
広告の記事が誤りであることを正面から認める研究チーム側のコメントを報じたことだ。