トピックス 「質実剛健な車。」 (2016-04-09)
こういう車にあこがれたものです。
鋼鉄のかたまりのようながっしりとしたつくりのドアを開けて車内に入ると、
見やすいメーターを備えたダッシュボードが目に付く。
ハンドルのグリップには、独特な感触の滑り止めのための刻み模様がある。
大きなシート座面は、コイルスプリングの上に馬の毛とシュロの繊維を編んだ
「パームロック」が敷かれていた。
最高のクッション性として、高級車から引き継がれた構造である。
このシリーズには、さらに魅力があった。
豊富なボディーバリーションだ。
広大な荷室があるステーションワゴン(Tシリーズ)に、
洒落(しゃれ)たクーペ(Cシリーズ)。
いずれも憧れのクルマだった。
トヨタ・セリカが120万円で買えた時に、
ステーションワゴンの300TDは600万円を超えていた。
当時の“高嶺(たかね)の花”を中古車で購入する、
往年のファンの気持ちも理解できる。長い恋愛関係を結べるクルマなのだ。
トピックス イヤホンの特許 (2016-04-08)
アップルが、新しいイヤホンの特許を取得したことがわかりました。このイヤホンは Bluetooth に対応しており、左右ユニットをケーブルで結んだ形状。ただ、ケーブル中央部にはマグネット式のコネクターを備え、3.5mmステレオミニプラグを持つもう一方のケーブルと接続すれば有線でのリスニングにも使えます。CNN によれば iPhone 7 に付属する EarPods の可能性もあるとのこと。
iPhone 7 にまつわるうわさの中でも、実用面でのインパクトが大きそうなのが、「iPhone 7 イヤホンジャックなくなるかも問題」。iPhone 6s でもすでに 3.5mmステレオミニジャックにはほぼ限界とも言える薄さですが、iPhone 7 ではさらに本体が薄くなることが予想されており、普通に考えればイヤホンジャックの部分だけ厚みを残すか、イヤホンジャックそのものを省略する必要が発生してしまいます。
この話題が報じられた当初、大方の予想は iPhone のイヤホンジャックを廃止し、付属の EarPods は Bluetooth 化されるというものでした。一方で、Lightning 直結のイヤホンになるという説も浮上していました。Lightning 接続のイヤホンならば音質の問題もなく、すでにいくつか Lightning 端子を備えるヘッドホン製品も発売されていることから、こちらもありえない話ではありません。
健康・医療 カバノキ科の花粉症と豆乳アレルギー (2016-04-06)
一部の専門家を除き知られていなかったが、
国民生活センターが平成25年末、
ハンノキやシラカンバ(シラカバ)といったカバノキ科の花粉症と豆乳アレルギーの関係について
注意喚起してから、にわかに関心が高まってきたという。
食物アレルギーに詳しい国立病院機構相模原病院の海老沢元宏アレルギー性疾患研究部長は
「このタイプのアレルギーは本人が自分のリスクに気付いていないことが多いのが問題」と指摘する。
まず、ハンノキやシラカンバの花粉が飛ぶのは1~6月で、
花粉症の患者数が圧倒的に多いスギ、ヒノキの花粉飛散時期とほぼ重なるため、
カバノキ科のアレルギーの有無までは検査していない場合が多いこと。
健康・医療 「損害賠償モノです。」 (2016-04-05)
東京電力福島第一原発事故後に福島県が行っている健康影響調査で
小児甲状腺がんと診断された患者の5家族7人が12日、
「311・甲状腺がん家族の会」を結成する。
突然のがん宣告で不安や孤立に苦しむ家族が交流して情報を共有し、
予後の生活や医療の改善を行政に求めていくという。
原発事故当時18歳以下の県民と事故後に生まれた
乳幼児も加えた約38万人を対象に県が実施する甲状腺検査で、
昨年末までに166人が甲状腺がんやがんの疑いとされた。患者の家族会ができるのは初めて。
会を結成するのは、
甲状腺の切除手術を受け、がんが確定した5人の子どもの親や親族。
県が有識者で組織する検討委員会は、
これまでに発見された甲状腺がんについて「放射線の影響は考えにくい」としている。
しかし、家族の会の親たちは検討委の見解に不安などを感じており、
情報共有を進めていくという。 (本田雅和)
健康・医療 「コレステロールの食事療法が最近変わっています。」 (2016-04-04)
改訂された「日本人の食事摂取基準」の「2-7. 食事性コレステロール」の項目をみますと、
「コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの、
目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、目標量の算定は控えた。
(125ページ)」とあります。
つまり、「十分な科学的根拠」が見当たらなかったため、
今回は食事から摂取されるコレステロールについて上限値を示すのを遠慮した、
ということのようです。ずいぶんと控えめで慎重な印象をうけます。
その1.コレステロールは体内で合成できる脂質である。
その2.摂取されたコレステロールの 40~60% が吸収されるが、
個人間の差が大きく遺伝的背景や代謝状態に影響される。
その3.経口摂取されるコレステロール(食事性コレステロール)は
体内で作られるコレステロールの 1/3~1/7 を占めるに過ぎない。
その4.コレステロールを多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し、
逆に少なく摂取するとコレステロール合成は増加し、
末梢への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働く。
その5.このため、食事でとったコレステロールの量が
直接血中総コレステロール値に反映されるわけではない。
要は、食事からコレステロールをたくさんとったとしても、
そのまま血中総コレステロール値が上がるような単純なものでなく、
肝臓などのフィードバック作用によって、
血中総コレステロール値には直ちに反映されるわけではない、ということなのです。 また食物摂取以外でも血清総コレステロール値は肥満や動物性脂肪によっても上昇します。 「コレステロールの豊富なタマゴをいくら避けたとしても、太ってお肉ばかり食べていては意味がない」、というわけです。
こうしたことが、食事からのコレステロールの摂取上限値を設定しないという、
科学的に控えめ、かつ公衆衛生的には大胆な判断を生み出したようです。
日本の食事摂取基準の報告書が発表される約1年前に、米国でも食事摂取基準が発表され、
コレステロール摂取量の上限値の記載がなくなりました。
その理由については米国の基準かには明確に書かれていないのですが、
その発表前のドラフトを見ると
「現在あるエビデンスからは、
食物からのコレステロールと血清コレステロールの間には明白な関連は見られないため」と
書いてあります(下の英文を参照ください)。
' The 2015 DGAC will not bring forward this recommendation because available evidence shows no appreciable relationship between consumption of dietary cholesterol and serum cholesterol, consistent with the conclusions of the AHA/ACC report.'
http://health.gov/dietaryguidelines/2015-scientific-report/PDFs/Scientific-Report-of-the-2015-Dietary-Guidelines-Advisory-Committee.pdf